ヘアサロン勤務後、2001年から美容機器メーカーでバックシャンプー技術のインストラクターをしていました。
当初、ヘアメイク学校に行くための資金づくりとして安定した会社員を目指したのが理由です。
取引サロン様への講習や、講師の育成などインストラクターとして様々な経験をさせてもらい、チームの一員としてシャンプー機器と組み合わせたヘッドスパ技術の構築、施術と連動する機器や化粧品の開発に携わりました。
現在広く認知されている"ヘッドスパ" を業界で初めて事業として手がけ、ブームの礎を築いたともいえる技術開発チームでの経験を経て、ヘッドスパ黎明期の2006年に大型サロンの専任スパニストへと転向しました。
一方で20代前半から後半にかけて心の浮き沈みを経験したことで次第に代替療法全般に興味を持ち、西洋霊氣、ホリスティックアロマセラピーを学びました。
その頃の自分は一般的な美容サロンで働くことに違和感を感じていて、
それは何故なのか
長いあいだその理由が分からずにいました。
そういった経緯があり、30代に入ってから一度業界を離れ、8年ほど社会経験を積んでいます。
当時はノルマを持ったスキンケア機器の販売、軽井沢の某リゾートホテルでブライダルコーディネーター、商社でアスリート御用達のブランド寝具営業と……それぞれ振り幅の大きい異業種で働いていました。
この美容業界を離れてからの経験がベースの上に積み上がり、現在の自分を形成していると思います。
巡り合った仕事でまさに充実していた2016年、想定外の出来事が重なります。
突然、勤めていた会社が解散することになったこと。
もう1つはその時期に家族が病気になったこと。
これが自分の生き方を見つめ直す人生の転機となりました。
それまでセラピストとして生きていなかった自分は家族の病気をきっかけに
"手当てすること"
そのものの価値を再認識し、光に導かれるように施術の世界に戻りました。
女性としてライフステージの変化も経験し、育児に奮闘するさなか、化学物質に対して過敏な症状が現れてきたことで、それまでの価値観が大きく変わりました。
からだや、
自分たちを生かしてくれているこの環境に対しても、負担が少ないプロダクツで施術したい
そう思うようになり現在に至っております。